特別な日のごちそうや、自分へのご褒美に食べたい黒毛和牛。きめ細やかな霜降りと、とろけるような食感が魅力ですよね。なかでも「肩ロース」は、赤身の旨みと脂の甘みのバランスが絶妙で、すき焼きや焼肉など幅広い料理で楽しめる人気の部位です。
しかし、いざ購入しようとすると「黒毛和牛の肩ロースって、100gあたりいくらくらいが相場なの?」「お店によって値段が違うのはなぜ?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。せっかくの高級食材ですから、値段の相場や価値を知って、納得のいくお買い物をしたいものです。
この記事では、そんな黒毛和牛の肩ロースについて、100gあたりの値段の相場を販売店別にご紹介します。さらに、価格を左右する等級や産地の違い、肩ロースの部位ごとの特徴、そして絶品の味わいを最大限に引き出すおすすめの食べ方まで、分かりやすく解説していきます。
黒毛和牛 肩ロース 100gあたりの値段はいくら?

黒毛和牛の肩ロースの価格は、どこで購入するかによって大きく変わります。ここでは、「スーパー」「精肉専門店」「通販・お取り寄せ」の3つの購入場所ごとに、100gあたりの値段の相場を見ていきましょう。
スーパーでの値段相場
普段の買い物で利用するスーパーでも、黒毛和牛の肩ロースは手に入ります。特に、年末年始やお祝い事のシーズンには、すき焼き用や焼肉用として特設コーナーが設けられることも多いでしょう。
スーパーで販売されている黒毛和牛の肩ロースの値段は、100gあたり800円〜1,500円程度が一般的な相場です。比較的リーズナブルな価格帯のものから、贈答用にもなるような高級なものまで幅広く取り扱われています。
ただし、同じ黒毛和牛でも、等級(ランク)やブランドによって価格は変動します。例えば、A4等級のものよりも、最高ランクであるA5等級の方が高価になる傾向があります。 また、広告の品やセール対象になることもあり、タイミングによっては相場より安く購入できるチャンスもあります。
精肉専門店での値段相場
お肉のプロがいる精肉専門店では、スーパーではあまり見かけないような希少なブランド牛や、こだわりの熟成肉などを取り扱っている場合があります。対面販売が基本のため、料理の用途に合わせた厚さにスライスしてもらえたり、美味しい食べ方を教えてもらえたりするのも魅力です。
精肉専門店での黒毛和牛肩ロースの値段は、100gあたり1,200円〜2,500円程度が相場となります。 スーパーに比べると少し高めの価格設定ですが、その分、品質の高いお肉が手に入ります。
専門店によっては、特定のブランド牛を一頭買いしているお店もあり、そういったお店では高品質ながらも比較的手頃な価格で提供されていることもあります。 特別な日のディナーや大切な方への贈り物を選ぶ際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
通販・お取り寄せでの値段相場
近年、インターネット通販でお肉をお取り寄せする方も増えています。全国各地の有名ブランド牛や、希少部位などを自宅にいながら手軽に購入できるのが大きなメリットです。
通販・お取り寄せの場合、黒毛和牛の肩ロースは100gあたり1,000円〜3,000円以上と、価格帯が非常に幅広いのが特徴です。 有名ブランド牛のA5ランクともなると、100gあたり3,000円を超えることも珍しくありません。
多くの場合、冷凍で届くため、まとめ買いしてストックしておくことも可能です。 ただし、商品価格に加えて送料がかかる場合がほとんどなので、購入する際には総額で比較検討することが大切です。また、ふるさと納税の返礼品として、お得に手に入れるという方法もあります。
販売店ごとの価格相場まとめ(100gあたり)
| 販売店 | 価格相場(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| スーパーマーケット | 800円 ~ 1,500円 | 手軽に購入できる。セールを狙うとお得。 |
| 精肉専門店 | 1,200円 ~ 2,500円 | 高品質な肉が揃う。専門的なアドバイスがもらえる。 |
| 通販・お取り寄せ | 1,000円 ~ 3,000円以上 | 全国のブランド牛を選べる。価格帯が広い。 |
なぜ値段が違う?黒毛和牛の価格を決める3つの要素

同じ黒毛和牛の肩ロースでも、なぜこんなに値段に差があるのでしょうか。その理由は、主に「等級」「産地(ブランド)」「部位」の3つの要素によって決まります。これらの違いを知ることで、自分好みのお肉を選びやすくなりますよ。
「等級(ランク)」による違い
牛肉の価格を左右する最も大きな要因の一つが「等級(ランク)」です。牛肉の等級は、日本食肉格付協会によって「歩留等級」と「肉質等級」という2つの基準で評価されます。
- 歩留等級(A~C):一頭の牛からどれくらいの量の肉が取れるかを示す指標。Aが最も効率が良いとされています。
- 肉質等級(1~5):「脂肪交雑(サシの入り具合)」「肉の色沢」「肉の締まり及びきめ」「脂肪の色沢と質」の4項目で評価され、最も低い等級に合わせて総合的に決定されます。5が最高ランクです。
私たちがよく目にする「A5ランク」というのは、歩留等級が「A」、肉質等級が「5」という最高評価を得た牛肉であることを意味します。 当然ながら、等級が高くなるほど希少価値が上がり、価格も高くなります。例えば、A3ランクとA5ランクでは、味は遜色ないものの、見た目の霜降りの美しさで評価が分かれるため価格に差が出ることがあります。
「産地(ブランド牛)」による違い
日本全国には、松阪牛、神戸ビーフ、米沢牛、近江牛といった有名なブランド牛が数多く存在します。これらのブランド牛は、それぞれ厳しい基準のもとで肥育されており、その土地ならではの風土や飼育法によって独自の味わいを生み出しています。
ブランド牛は、その知名度や希少性、そして品質の高さから、一般的な黒毛和牛よりも高値で取引される傾向にあります。例えば、同じA5ランクの肩ロースでも、特定のブランド牛であれば、さらに価格が上乗せされることがあります。
ブランドごとに肉質や脂の質にも特徴があります。例えば、脂の融点が低くとろけるような食感が特徴の牛もあれば、赤身の旨みがしっかりと感じられる牛もあります。それぞれのブランドの個性を知ることで、より深く黒毛和牛の世界を楽しむことができます。
「部位」による違い(ザブトン、クラシタなど)
「肩ロース」は、牛の肩から背中にかけての大きな部位の総称で、実は場所によって肉質が大きく異なります。 そのため、さらに細かい部位に分割して販売されることもあり、その希少性や味わいによって値段が変わってきます。
代表的な部位としては、「クラシタ」と「ザブトン(ハネシタ)」があります。
- クラシタ:首に近い部分で、赤身が多く、しっかりとした肉の旨みを感じられるのが特徴です。関西地方では、牛に鞍を置いた時に下になる部分であることから「クラシタ」と呼ばれています。
- ザブトン(ハネシタ):肩ロースの中でも特に霜降りが美しい希少部位です。 1頭からわずか数キロしか取れないため、非常に高価です。 まるで座布団のような四角い形をしていることから、この名がついたと言われています。とろけるような食感と、濃厚な脂の甘みが楽しめます。
このように、同じ肩ロースでも、どの部分を食べるかによって味わいや価格が大きく変わるのです。焼肉店などで「ザブトン」というメニューを見かけたら、それは肩ロースの一部ということになります。
そもそも黒毛和牛の肩ロースってどんな部位?

値段のことがわかったところで、改めて「肩ロース」という部位そのものの魅力について掘り下げてみましょう。味わいの特徴や、含まれる栄養素について知ることで、より一層美味しく感じられるはずです。
肩ロースの特徴と味わい
肩ロースは、牛がよく動かす肩の部分に位置しているため、赤身と脂肪(サシ)のバランスが非常に良いのが最大の特徴です。 リブロースやサーロインといった他のロース部位に比べて、比較的脂肪が少なく、牛肉本来の濃厚な風味をしっかりと味わうことができます。
きめ細かく柔らかな肉質で、程よい歯ごたえも楽しめます。 この絶妙なバランスのおかげで、すき焼きやしゃぶしゃぶのように煮込む料理から、焼肉やステーキまで、どんな調理法でも美味しく食べられる万能さを持っています。 脂の甘みと赤身の旨みが口の中で一体となり、とろけるような食感とともに深いコクと余韻を残してくれます。
「クラシタ」と「ザブトン」の違い
先ほども少し触れましたが、肩ロースは主に「クラシタ」と「ザブトン」という部位に分けられます。それぞれの違いをもう少し詳しく見てみましょう。
| 部位 | 主な特徴 | おすすめの食べ方 |
|---|---|---|
| クラシタ | 赤身が主体で、肉の味が濃い。適度なサシと歯ごたえ。 | すき焼き、しゃぶしゃぶ、煮込み料理 |
| ザブトン | きめ細やかな霜降りが美しい希少部位。とろけるような食感と濃厚な脂の甘み。 | 焼肉、ステーキ、炙り寿司 |
クラシタは、赤身の旨みがしっかりしているので、すき焼きのように割り下と絡めたり、しゃぶしゃぶでさっぱりと肉本来の味を楽しんだりするのに向いています。煮込むことで肉の旨みがスープに溶け出し、料理全体を美味しくしてくれます。
一方、ザブトンは、その美しいサシを活かして、焼肉やステーキで味わうのがおすすめです。 焼きすぎず、さっと炙る程度に火を通すことで、とろけるような食感と上品な脂の甘みを最大限に引き出すことができます。まさに、特別な日に味わいたい贅沢な部位と言えるでしょう。
肩ロースのカロリーや栄養素
美味しさだけでなく、栄養面も気になるところですよね。黒毛和牛の肩ロース(脂身つき)100gあたりに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
| 栄養素 | 含有量(和牛・100gあたり) |
|---|---|
| エネルギー | 380 kcal |
| たんぱく質 | 13.8 g |
| 脂質 | 37.4 g |
| 鉄 | 0.7 mg |
| 亜鉛 | 4.6 mg |
| ビタミンB12 | 1.1 μg |
(参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂))
黒毛和牛の肩ロースは、良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。たんぱく質は、筋肉や血液、皮膚など、私たちの体を作る上で欠かせない重要な栄養素です。また、貧血予防に役立つ鉄分や、味覚を正常に保つ働きのある亜鉛、神経や血液細胞を健康に保つビタミンB12なども含まれています。
もちろん、脂質も多いためカロリーは高めですが、その脂には肉の風味や旨みが凝縮されています。特別な日のごちそうとして、バランスの取れた食事の中で上手に取り入れたいですね。
黒毛和牛肩ロースを最高に美味しく食べる方法
せっかくの黒毛和牛肩ロース、そのポテンシャルを最大限に引き出して味わいたいですよね。ここでは、肩ロースの魅力を存分に楽しめる、おすすめの食べ方を4つご紹介します。
すき焼き|定番で楽しむ
肩ロースといえば、やはりすき焼きは外せません。 肩ロースの持つ赤身の旨みと脂の甘みが、甘辛い割り下と絶妙に絡み合います。少し厚めにスライスされたお肉をさっと煮て、溶き卵にくぐらせて食べれば、まさに至福の味わいです。
お肉の旨みが染み出た割り下で、ネギや春菊、焼き豆腐、しらたきなどの具材を煮込むことで、野菜も一層美味しくいただけます。 締めにうどんを入れれば、最後の一滴まで黒毛和牛の旨みを堪能できます。 肩ロースの持つ濃厚な味わいは、すき焼きの主役にぴったりです。
焼肉|部位ごとの食感を味わう
焼肉も、肩ロースの美味しさをダイレクトに味わえる人気の食べ方です。 特に、霜降りが美しいザブトン(ハネシタ)は、焼肉でその真価を発揮します。
網の上でさっと炙るように焼き、表面に軽く焼き色がついたら食べごろです。焼きすぎると硬くなってしまうので注意しましょう。口に入れた瞬間に広がる脂の甘みと、とろけるような食感は格別です。タレで味わうのも良いですが、まずは塩やわさび醤油で、肉本来の味を楽しむのがおすすめです。赤身が多めのクラシタは、少し厚めにカットして焼くと、しっかりとした肉の旨みと歯ごたえが楽しめます。
ステーキ|厚切りで贅沢に
肩ロースは、ステーキにしても非常に美味しい部位です。 特に、リブロースに近い、サシが綺麗に入った部分(肩ロース芯など)はステーキに最適です。
焼く前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくのが、柔らかくジューシーに焼き上げるコツです。強火で表面をカリッと焼き付けて肉汁を閉じ込め、その後は弱火で好みの焼き加減に仕上げます。シンプルな塩コショウだけでも十分美味しいですが、和風のオニオンソースや、赤ワインを使ったソースとも相性抜群です。 厚切りの肩ロースステーキは、見た目も豪華で、記念日などの特別なディナーにぴったりです。
しゃぶしゃぶ|さっぱりといただく
濃厚な味わいの肩ロースをさっぱりと楽しみたいなら、しゃぶしゃぶがおすすめです。 薄くスライスされたお肉を、昆布だしにくぐらせることで、余分な脂が落ち、肉本来の上品な甘みと旨みが引き立ちます。
火を通しすぎず、お肉の色がほんのりピンク色に変わった瞬間が最高の食べごろ。ポン酢やごまだれなど、お好みのタレでいただきましょう。野菜もたっぷりとれるので、ヘルシーながらも満足感のある一品です。すき焼きとはまた違った、肩ロースの繊細な味わいを発見できます。
美味しい黒毛和牛肩ロースの選び方と保存のコツ

最後に、お店で美味しいお肉を見分けるポイントと、購入したお肉の鮮度を保つための正しい保存方法について解説します。ちょっとしたコツを知っておくだけで、より美味しく黒毛和牛を味わうことができます。
見た目でわかる!美味しいお肉の選び方
新鮮で美味しい黒毛和牛の肩ロースを選ぶには、いくつかのポイントがあります。お店でお肉を選ぶ際には、以下の3点をチェックしてみてください。
- 肉の色:鮮やかで明るい赤色をしているものを選びましょう。黒ずんでいたり、色がくすんでいたりするものは鮮度が落ちている可能性があります。
- 脂の色:白または乳白色で、ツヤがあるものが新鮮な証拠です。黄色がかった脂は、品質が落ちている可能性があるので避けましょう。
- ドリップの有無:パックの底に「ドリップ」と呼ばれる赤い肉汁が出ていないかを確認します。ドリップが出ているものは、肉の旨み成分が流れ出てしまっている状態です。
これらのポイントを押さえることで、より品質の良いお肉を選ぶことができます。
用途に合わせた厚さの選び方
料理によって最適な肉の厚さは異なります。用途に合わせて選ぶことで、それぞれの料理がより一層美味しくなります。
- すき焼き・しゃぶしゃぶ:割り下やだしがよく絡む薄切り(スライス)がおすすめです。一般的に1.5mm〜2.5mm程度の厚さが適しています。
- 焼肉:肉の食感や旨みを楽しめる少し厚め(3mm〜5mm程度)が良いでしょう。ザブトンのような霜降り部位は、少し厚めでも柔らかくいただけます。
- ステーキ・煮込み料理:肉汁を閉じ込めてジューシーに仕上げるため、厚切り(1cm以上)やブロックを選びましょう。
精肉専門店であれば、好みの厚さにカットしてもらえるので、ぜひ相談してみてください。
長持ちさせるための正しい保存方法
購入した黒毛和牛は、正しく保存することで美味しさを長持ちさせることができます。冷蔵と冷凍、それぞれの保存方法のポイントをご紹介します。
購入後すぐに食べる場合は冷蔵保存します。ポイントは、空気に触れさせないことです。
- キッチンペーパーで肉の表面の水分(ドリップ)を優しく拭き取ります。
- 1枚ずつ空気が入らないようにぴったりとラップで包みます。
- さらに保存用袋に入れ、空気を抜いてから冷蔵庫のチルド室など、温度の低い場所で保存します。
トレーのまま保存すると、ドリップが出て鮮度が落ちやすくなるため、一手間加えることが大切です。
冷凍保存(約1ヶ月程度)
すぐに食べきれない場合は、新鮮なうちに冷凍保存しましょう。
- 冷蔵保存と同様に、ドリップを拭き取り、1枚ずつラップでぴったりと包みます。
- 冷凍用保存袋に平らになるように入れ、しっかりと空気を抜いてから冷凍庫で保存します。
解凍する際は、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍するのがおすすめです。 肉の旨み成分であるドリップの流出を最小限に抑えることができます。 電子レンジでの解凍は、加熱ムラができてしまい、風味を損なう原因になるため避けましょう。
まとめ:黒毛和牛 肩ロース 100gの値段を知って美味しく楽しもう

この記事では、黒毛和牛の肩ロースについて、100gあたりの値段の相場から、価格が決まる要因、部位の特徴、美味しい食べ方まで詳しく解説しました。
黒毛和牛の肩ロースの値段は、スーパーで100gあたり800円〜1,500円、専門店では1,200円〜2,500円、通販では1,000円〜3,000円以上と、購入場所や品質によって幅があります。 この価格差は、肉の「等級(A5など)」、「産地(ブランド牛)」、そして肩ロースの中でも「部位(ザブトンなど)」によって生まれます。
赤身と脂のバランスが絶妙な肩ロースは、すき焼きや焼肉、ステーキなど、様々な料理でその美味しさを発揮する万能な部位です。それぞれの料理に合った厚さを選び、正しい方法で保存することで、その魅力を最大限に引き出すことができます。
値段の相場や価値を知ることで、特別な日の一品を選ぶ楽しみも増えるはずです。ぜひ、この記事を参考にして、絶品の黒毛和牛肩ロースを心ゆくまで味わってみてください。



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