シマチョウの脂がすごい!正体とカロリー、美味しい食べ方を徹底解説

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焼肉店やもつ鍋屋さんで人気の「シマチョウ」。プリプリの食感と、噛むほどにあふれ出すジューシーな脂は、多くの人を虜にしています。しかし、その一方で「シマチョウの脂はすごい量だけど、あれは何なの?」「カロリーは高いんじゃないの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなシマチョウの「すごい脂」の正体から、気になるカロリーや栄養素、そしてその美味しさを最大限に引き出すための下処理方法や焼き方のコツまで、詳しく、そしてやさしく解説していきます。この記事を読めば、シマチョウの魅力を再発見し、もっと美味しく、もっと安心して楽しめるようになるはずです。

シマチョウのすごい脂の正体とは?

焼肉屋さんで網に乗せると、ジュージューと音を立てて溶け出すシマチョウの脂。その圧倒的な存在感に驚く人も多いでしょう。ここでは、多くの人が気になる「すごい脂」の正体や、シマチョウがどの部位なのかを詳しく解説します。

そもそもシマチョウってどこの部位?

シマチョウは、牛の大腸にあたる部位です。 その名前の由来は、開いたときに見えるきれいな縞(しま)模様があることから来ています。 関西地方では「テッチャン」という名前で親しまれていますが、これは大腸を意味する朝鮮語「テチャン」が由来とされています。

牛一頭からわずか5〜6kgしか取れない希少な部位でもあり、ホルモンの中でも特に人気が高い部位の一つです。 小腸である「マルチョウ」に比べると、厚みがあってしっかりとした歯ごたえが楽しめます。

脂の正体は消化を助けるための脂肪

シマチョウについているたっぷりの脂は、牛が食べたものを消化・吸収するために非常に重要な役割を担っています。牛の腸は非常に長いため、食べたものをスムーズに移動させ、消化酵素と混ぜ合わせるために、潤滑油のような役割を果たす脂肪が必要なのです。

この脂は、ただの脂肪ではありません。甘みと濃厚な旨味を持っており、噛めば噛むほど口の中に美味しい肉汁が広がります。 この独特の甘みとコクこそが、シマチョウが多くの人に愛される理由の一つと言えるでしょう。新鮮なシマチョウの脂は、つやのある乳白色をしており、見た目からもその美味しさが伝わってきます。

脂の甘みと旨味の秘密

シマチョウの脂が持つ特有の甘みと旨味は、その成分に秘密があります。牛の体温で溶けやすい性質を持つこの脂は、口の中に入れるととろけるような食感を生み出します。

焼くことで余分な水分が飛び、旨味が凝縮されるのも特徴です。 焼いている時に立ち上る香ばしい煙でいぶされることによって、さらに味わい深いコクと香りが生まれます。 このように、シマチョウの脂は、ただ量が多いだけでなく、その質と調理過程で生まれる変化によって、唯一無二の美味しさを生み出しているのです。

シマチョウのカロリーと栄養素

「あんなに脂が多いのだから、カロリーも相当高いのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。しかし、実はシマチョウは見た目の印象とは少し違う一面も持っています。ここでは、シマチョウのカロリーや含まれる栄養素について詳しく見ていきましょう。

気になるカロリーはどれくらい?

シマチョウのカロリーは、100gあたり約162kcalです。 これは、同じ焼肉の定番である牛カルビ(バラ・脂身付き)が100gあたり約472kcal、豚バラが約386kcalであることと比較すると、意外にも低いことがわかります。

もちろん、小腸であるマルチョウ(100gあたり約287kcal)よりは低いですが、ギアラ(第四胃)のように329kcalと高カロリーな部位もあるため、ホルモン全体で見ると中間くらいと言えるでしょう。

脂が多い見た目に反してカロリーが控えめなのは、そのほとんどが脂質であり、糖質はほぼ含まれていないためです。 そのため、糖質制限をしている方でも比較的安心して楽しめる部位と言えます。

肉の種類(100gあたり) カロリー
牛シマチョウ(大腸) 約162kcal
牛マルチョウ(小腸) 約287kcal
牛カルビ(バラ) 約472kcal
豚バラ 約386kcal
牛センマイ(第三胃) 約62kcal

※カロリーは目安です。

脂だけじゃない!含まれる栄養素

シマチョウは、カロリーだけでなく、私たちの体にとって嬉しい栄養素も含まれています。特に注目したいのが、ビタミンB群ミネラルです。

  • ビタミンB12: 赤血球の生成を助ける働きがあり、貧血予防に効果が期待できます。
  • ビタミンK: 血液の凝固に関わるほか、骨の健康維持にも役立つビタミンです。
  • ナイアシン: 皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。
  • 亜鉛: 新陳代謝を活発にし、免疫機能をサポートする重要なミネラルです。
  • 鉄分: ヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶ役割を担います。

このように、シマチョウは美味しいだけでなく、疲労回復や健康維持に役立つ栄養素も補給できる優れた食材なのです。

コラーゲンは豊富?美肌効果は期待できる?

ホルモンと聞くと「コラーゲンが豊富で美肌に良い」というイメージを持つ方も多いでしょう。実際に、シマチョウのプルプルとした部分にはコラーゲンが含まれています。

コラーゲンは、肌のハリや弾力を保つために欠かせない成分です。 ただし、食事から摂取したコラーゲンがそのまま肌のコラーゲンになるわけではなく、一度体内でアミノ酸に分解されてから再合成されます。

そのため、シマチョウを食べたからといって直接的に美肌効果が得られるとは断言できませんが、コラーゲンの材料となる良質なたんぱく質を摂取できるという点では、美容を意識する方にとっても嬉しい食材と言えるでしょう。

美味しさを引き出す!シマチョウの焼き方と下処理

シマチョウの魅力を最大限に味わうためには、下処理と焼き方が非常に重要です。 少し手間をかけるだけで、臭みが消え、食感も格段に良くなります。ここでは、家庭でもできる下処理の方法から、お店のような美味しい焼き方のコツまでご紹介します。

臭みを消す丁寧な下処理方法

新鮮なシマチョウでも、特有の臭いが気になることがあります。美味しくいただくためには、調理前の下処理が欠かせません。

基本的な下処理の手順

  1. 塩や小麦粉でもみ洗いする: ボウルにシマチョウを入れ、塩や小麦粉をたっぷりとまぶして、ぬめりや汚れを揉み出すようにしっかり洗います。 塩を使うことで臭みだけでなく、ぬめりも効果的に取り除くことができます。
  2. 流水で洗い流す: 汚れが浮き出てきたら、流水で丁寧に洗い流します。この工程を数回繰り返すと、より臭みが少なくなります。
  3. 香味野菜と一緒に茹でる: 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、長ねぎの青い部分や生姜のスライスなどの香味野菜と一緒にシマチョウを入れ、5〜10分ほど茹でこぼします。 これにより、余分な脂やアクが抜けて、さらに臭みが和らぎます。
  4. 再度流水で洗う: 茹で上がったらザルにあげ、もう一度流水で表面の汚れなどを洗い流して完了です。
牛乳や料理酒に30分〜1時間ほど漬け込む方法も、臭み取りに効果的です。 ご家庭にあるもので、ぜひ試してみてください。

カリカリ?プリプリ?好みに合わせた焼き方のコツ

下処理が済んだら、いよいよ焼きの工程です。シマチョウは焼き方一つで食感が大きく変わるため、好みに合わせて火加減や時間を調整するのがポイントです。

絶対に守りたい基本の焼き方

  • 皮目から焼く: シマチョウには縞模様のある「皮目」と、白い脂がついた「脂身」があります。焼くときは、必ず皮目から網に乗せましょう。 脂身から焼くと、旨味である脂が必要以上に落ちてしまい、炎が上がって焦げ付く原因にもなります。
  • 火加減は中火でじっくり: 強火で一気に焼くと、表面だけが焦げてしまい、中まで火が通りません。 網の中心より少し外側の、火力が安定した場所でじっくり焼くのがおすすめです。
  • 焼き時間の目安は「皮7:脂3」: 皮目をじっくりと焼き、カリッとしてきれいな焼き色がついたらひっくり返します。 脂身のほうは、白い脂が溶けて透明感が出てきたら食べごろのサインです。 焼きすぎると硬くなってしまうので、脂身はさっと焼く程度で十分です。

食感の好みで焼き分ける

  • プリプリ食感を楽しみたい場合: 皮目をしっかり焼き、脂身は透明になったらすぐに網から上げましょう。中のジューシーな脂とプリっとした食感を存分に楽しめます。
  • カリカリ食感が好きな場合: 皮目を長めに焼き、脂身も少し焼き色がつくまで焼くと、表面はカリッと、中はジューシーという食感のコントラストが楽しめます。ただし、脂を落としすぎないように注意が必要です。

脂の甘みを活かすおすすめの味付け

シマチョウは、その濃厚な脂の甘みを活かす味付けがよく合います。定番から少し変わったアレンジまで、おすすめの味付けをご紹介します。

  • 塩だれ・塩こしょう: シンプルながら、シマチョウ本来の旨味と脂の甘みを最もダイレクトに感じられる味付けです。ごま油やニンニクを少し加えるだけで、風味豊かな一品になります。
  • 味噌だれ: コクのある味噌だれは、シマチョウの濃厚な味わいと相性抜群です。 少し甘めの味付けにすると、ご飯もお酒も進みます。
  • 甘辛い醤油だれ: 焼肉の王道である甘辛いタレも、もちろんシマチョウによく合います。タレが焦げやすいので、焼く直前に絡めるのがポイントです。
  • ピリ辛アレンジ: コチュジャンや豆板醤を加えたピリ辛の味付けもおすすめです。脂の甘さと唐辛子の辛さが絶妙にマッチし、やみつきになる美味しさです。

もつ鍋や煮込み料理に使う場合は、下処理で茹でたものをそのまま使うことができます。 さまざまな調理法で、シマチョウの美味しさを堪能してください。

シマチョウを食べる時の注意点

美味しくて栄養もあるシマチョウですが、食べる際にはいくつか知っておきたい注意点があります。脂が多いからこその注意点や、安全に楽しむためのポイントを解説します。

食べ過ぎによる体への影響は?

シマチョウは脂質が多いため、一度にたくさん食べ過ぎると、消化不良を起こして胃もたれや腹痛の原因になることがあります。 特に、普段あまり脂っこいものを食べない方や、胃腸が弱い方は注意が必要です。

また、カロリー自体はカルビなどに比べて低いものの、脂質が高いことに変わりはありません。 ダイエット中の方や健康を意識している方は、食べる量には気をつけましょう。どんなに美味しくても、一度に食べる量は1人前(100g程度)を目安にするのが賢明です。

脂っこさが苦手な人向けの食べ方

「シマチョウは好きだけど、脂の量がちょっと気になる…」という方もいるでしょう。そんな方は、調理法を工夫することで、さっぱりと美味しく食べることができます。

  • 下茹でを長めにする: 下処理の際に少し長めに茹でることで、余分な脂を落とすことができます。
  • 焼き方で脂を落とす: 焼肉にする際は、網焼きや七輪など、脂が下に落ちる調理器具を使いましょう。
  • 野菜と一緒に食べる: サンチュやキャベツ、きのこ類など、食物繊維が豊富な野菜と一緒に食べるのがおすすめです。 野菜が脂の吸収を穏やかにしてくれるだけでなく、口の中をさっぱりさせてくれます。
  • ポン酢や大根おろしで: タレの代わりに、さっぱりとしたポン酢や大根おろしでいただくのも良い方法です。大根に含まれる消化酵素が、脂の消化を助けてくれます。

しっかり加熱が必要な理由

シマチョウを含むホルモンは、必ず中心部までしっかりと加熱してから食べてください。 生焼けの状態では、O-157などの食中毒菌が残っている可能性があり、非常に危険です。

焼肉の場合、皮目がカリッとして、脂身が透明になるまで焼くのが一つの目安です。 赤い部分が残っていないか、よく確認してから口に運ぶようにしましょう。特に、小さなお子さんや高齢の方が食べる際には、周りの大人が十分に注意してあげてください。安全に美味しく楽しむためにも、「よく焼く」ことを徹底しましょう。

シマチョウ好きにおすすめ!他のホルモンとの比較

ホルモンにはシマチョウ以外にもたくさんの種類があり、それぞれに異なる食感や味わいの魅力があります。ここでは、シマチョウとよく似た名前のホルモンや、対照的な特徴を持つホルモンを比較してご紹介します。自分の好みに合うホルモンを見つける参考にしてください。

マルチョウとの違いは?

シマチョウと名前が似ているため混同されやすいのが「マルチョウ」です。 この二つは、牛の腸の部位ですが、明確な違いがあります。

シマチョウ マルチョウ
部位 牛の大腸 牛の小腸
見た目 開かれており、表面に縞模様がある 丸い筒状のままカットされている
食感 クニャクニャとしていて、しっかりとした歯ごたえ プリプリとしていて弾力がある
脂の量 比較的あっさりしている 脂が多く、非常にジューシー
別名 テッチャン コプチャン、ヒモ、コテッチャン
簡単に言うと、しっかりとした噛みごたえと比較的さっぱりした脂が好きな方はシマチョウとろけるような脂の甘さとプリプリの食感を楽しみたい方はマルチョウがおすすめです。

テッチャン(大腸)との食感や脂の違い

焼肉店で「テッチャン」というメニューを見かけたことがある方も多いでしょう。実は、シマチョウとテッチャンは呼び方が違うだけで、同じ牛の大腸を指しています。

主に関東では「シマチョウ」、関西では「テッチャン」と呼ばれることが多いようです。 そのため、食感や脂の量に違いはありません。もし焼肉店のメニューに「シマチョウ」がなくて「テッチャン」があった場合、それは同じ部位だと考えてよいでしょう。

脂が少なめのホルモンは?

「ホルモンは好きだけど、シマチョウやマルチョウの脂は少し重い…」と感じる方には、脂が少なめのあっさりとしたホルモンがおすすめです。

  • ミノ(第一胃): 牛の第一胃袋で、コリコリとした独特の歯ごたえが特徴です。 臭みが少なく淡白な味わいで、脂もほとんどありません。
  • ハツ(心臓): 牛の心臓です。 クセがなく、サクサクとした歯切れの良い食感が楽しめます。 脂肪が少なくヘルシーな部位としても人気です。
  • センマイ(第三胃): ザクザクとした独特の歯ごたえが特徴の第三胃袋です。 脂肪分が非常に少なく、ホルモンの中でも特に低カロリーな部位として知られています。
  • テッポウ(直腸): 牛の直腸の部分で、シマチョウよりもさらに肛門に近い部位です。 筋肉が発達しているため、肉厚で弾力があり、脂肪分が少ないのが特徴です。

これらの部位は、シマチョウとはまた違った食感と味わいがあり、ホルモンの奥深さを感じさせてくれます。ぜひ食べ比べて、お気に入りの部位を見つけてみてください。

まとめ:シマチョウのすごい脂を理解して、もっと美味しく楽しもう!

今回は、「シマチョウの脂がすごい」というキーワードを元に、その正体から美味しい食べ方、注意点まで詳しく解説しました。

シマチョウのすごい脂は、牛の大腸が持つ消化を助けるための大切な脂肪であり、特有の甘みと旨味の源です。見た目のインパクトに反して、カルビなどの部位よりもカロリーは控えめで、ビタミンやミネラルなどの栄養素も含まれています。

美味しさを最大限に引き出すには、丁寧な下処理「皮目からじっくり」という焼き方の基本を守ることが重要です。食べ過ぎには注意し、中心部までしっかり加熱するという安全面のポイントも忘れてはいけません。

この記事を参考に、シマチョウのすごい脂の魅力を正しく理解し、これまで以上に美味しく、そして楽しく味わってみてください。

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