焼肉ホルモンの人気部位はコレ!初心者から通まで楽しめるおすすめガイド

牛肉の部位とランキング

焼肉の定番メニューとして根強い人気を誇る「ホルモン」。ジューシーな脂の甘みや、コリコリとした独特の食感がやみつきになりますよね。しかし、ホルモンにはたくさんの種類があり、「どの部位が人気なの?」「自分好みのホルモンを見つけたいけど、何から頼めばいいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ホルモンは、牛や豚の内臓部分を指す言葉で、部位によって味や食感が全く異なります。 昔は食べられずに捨てられていたことから、関西地方の方言「放るもん(捨てるもの)」が語源になったという説もあります。

今ではその美味しさが広く知られ、焼肉には欠かせない存在となりました。この記事では、数ある焼肉ホルモンの中でも特に人気の部位を厳選し、それぞれの特徴や美味しい食べ方を初心者の方にもわかりやすくご紹介します。この記事を読めば、あなたもきっとお気に入りのホルモンに出会えるはずです。

焼肉ホルモンの人気部位!まずはコレを押さえよう

焼肉店に行くと、メニューに並ぶたくさんのホルモンの名前に圧倒されてしまうかもしれません。まずは、多くの人に愛される定番の人気部位から試してみるのがおすすめです。ここでは、知名度も人気も高い代表的なホルモンを、その特徴とともにご紹介します。

定番で王道!脂の旨味を楽しむ人気部位

ホルモンと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、プリプリとした食感とジューシーな脂の甘みではないでしょうか。こうした特徴を持つ部位は、まさしくホルモンの醍醐味を味わえる王道と言えるでしょう。

  • シマチョウ(テッチャン):
    牛の大腸にあたる部位で、その名の通り表面に縞模様があるのが特徴です。 一般的に「ホルモン」というと、このシマチョウを指すことが多いほどの定番部位です。 適度な脂がついており、プリプリとした食感と、噛めば噛むほど口の中に広がる脂の濃厚な旨みがたまりません。 牛一頭から3〜5kgほどしか取れない希少な部位でもあります。 焼くときは、皮側からじっくり火を通し、脂側は軽く炙る程度にするのが美味しく食べるコツです。
  • マルチョウ(コプチャン):
    牛の小腸のことで、筒状の形をそのまま開かずに裏返してあるのが特徴です。 シマチョウよりもさらに脂が多く、非常にジューシーな味わいが楽しめます。 焼くと外はカリッと、中はプリプリの食感になり、口に入れると甘い脂がとろけ出します。 もつ鍋などにもよく使われる部位で、その濃厚な味わいは多くの人を虜にしています。

食感が楽しい!コリコリ・プリプリ系人気部位

ホルモンのもう一つの大きな魅力は、他の精肉では味わえない独特の食感です。ここでは、歯ごたえや弾力がクセになる、食感重視の方におすすめの人気部位をご紹介します。

  • ミノ:
    牛の第一胃袋にあたる部位です。 4つある牛の胃の中でも最も大きく、肉厚で白っぽい見た目をしています。 クセが少なく淡白な味わいながら、コリコリとした非常に強い歯ごたえが特徴です。 その独特の食感が人気で、ホルモン初心者でも食べやすい部位としておすすめです。 特に肉厚で美味しい部分は「上ミノ」と呼ばれ、より上質な味わいを楽しめます。
  • ハツ(心臓):
    牛や豚の心臓の部位です。 心臓は常に動いている筋肉の塊なので、脂肪が少なく、クセもほとんどありません。 シャキシャキ、コリコリとした歯切れの良い食感が特徴で、味わいはあっさりとしています。 ホルモン特有の脂っぽさや臭みが苦手な方でも食べやすいと評判で、ホルモン入門には最適な部位の一つと言えるでしょう。

赤身肉に近い味わい!初心者にもおすすめの人気部位

「ホルモンは内臓だからちょっと…」と敬遠している方もいるかもしれません。しかし、ホルモンの中には、見た目も味わいも赤身肉に近く、非常に食べやすい部位もあります。

  • ハラミ:
    牛の横隔膜の筋肉の部分です。 見た目は赤身肉そのものですが、実は内臓肉(ホルモン)に分類されます。 柔らかくジューシーで、赤身肉のようなしっかりとした旨味と、ほどよい脂の甘みが特徴です。 カルビやロースと並ぶほどの人気を誇り、ホルモンが苦手な方や初心者の方でも安心して楽しめる部位です。 牛一頭からわずか3kgほどしか取れない希少な部位でもあります。
  • サガリ:
    ハラミと同じく横隔膜の一部で、肋骨に近い側の厚い部分を指します。ハラミよりもさらに脂肪が少なく、よりあっさりとした赤身肉に近い味わいが特徴です。ヘルシーでありながら、肉の旨みはしっかりと感じられるため、近年人気が高まっています。

【牛・豚・鶏】種類別ホルモン人気部位の特徴を解説

一口にホルモンと言っても、牛、豚、鶏でそれぞれ食べられる部位や味わいが異なります。ここでは、それぞれの特徴と代表的な人気部位を詳しくご紹介します。自分の好みに合わせて、色々な種類のホルモンに挑戦してみましょう。

牛ホルモンの人気部位

焼肉店で最もポピュラーなのが牛ホルモンです。 部位の種類が豊富で、濃厚な脂の旨みやしっかりとした歯ごたえを楽しめるのが特徴です。

牛は4つの胃袋を持っており、それぞれがホルモンとして食べられます。第一胃「ミノ」、第二胃「ハチノス」、第三胃「センマイ」、第四胃「ギアラ(赤センマイ)」と呼ばれ、食感や味わいが異なります。
  • レバー(肝臓):
    牛の肝臓で、栄養価が高いことで知られています。 特に鉄分やビタミンA、ビタミンB群が豊富です。 しっとりと滑らかな舌触りと、濃厚で独特な風味が特徴で、好きな人にはたまらない部位です。 焼きすぎるとパサパサになってしまうため、焼き加減が重要ですが、生焼けは食中毒の危険があるため絶対に避け、中心部までしっかり加熱してください。
  • センマイ(第三胃):
    牛の第三胃袋です。 ザクザク、コリコリとした独特の歯ごたえが特徴で、表面の黒い皮の部分を食べます。 脂肪がほとんどなく、非常にあっさりとした淡白な味わいです。 酢味噌などで食べることが多く、さっぱりと箸休めにもぴったりの部位です。
  • ギアラ(第四胃):
    牛の第四胃袋で、「赤センマイ」とも呼ばれます。 4つの胃の中で最も胃液の分泌が活発なため、濃厚な旨味としっかりとした歯ごたえが楽しめます。 脂も適度についており、噛むほどに味わいが深まるため、ホルモン通に人気の高い部位です。

豚ホルモンの人気部位

豚ホルモンは、牛ホルモンに比べて全体的にあっさりとした味わいの部位が多く、価格も比較的リーズナブルなのが特徴です。 焼き鳥のように串に刺して「やきとん」として提供されることも多く、気軽に楽しめます。

  • ガツ(胃):
    豚の胃袋のことです。 牛のミノに似ていますが、ガツの方がよりあっさりとしていて、臭みが少ないのが特徴です。 コリコリとした歯ごたえが心地よく、淡白な味わいなので、塩やタレなどどんな味付けにもよく合います。ホルモン初心者でも食べやすい部位の一つです。
  • シロ(大腸):
    豚の大腸にあたる部位です。 牛のシマチョウに比べると薄くて柔らかく、クニュクニュとした独特の食感があります。 脂の旨みと香ばしさが特徴で、じっくり焼くことで外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。 神奈川県厚木市のご当地グルメ「シロコロホルモン」は、このシロを筒状のまま焼いたものです。
  • カシラ(こめかみ):
    豚のこめかみから頬にかけての肉です。 よく動かす部位なので肉質はしっかりとしていますが、柔らかく、赤身肉のような旨味と脂の甘みのバランスが良いのが特徴です。 焼くとジューシーで香ばしく、食べ応えがあります。

鶏ホルモンの人気部位

鶏ホルモンは、牛や豚に比べてさらに脂肪が少なく、淡白でヘルシーなのが特徴です。 主に焼き鳥屋さんで食べられることが多く、様々な部位が串焼きとして楽しめます。

  • 砂肝(砂ずり):
    鶏の消化器官の一部で、筋胃(きんい)という筋肉の壁が発達した部位です。 脂肪はほとんどなく、シャキシャキ、コリコリとした非常に強い歯ごたえが最大の特徴です。 クセのない淡白な味わいで、塩焼きにするとその食感と風味が引き立ちます。
  • ぼんじり(尾骨):
    鶏の尻尾の付け根にあたる部位で、一羽からわずかしか取れない希少部位です。 筋肉の周りを良質な脂が覆っており、非常にジューシーでとろけるような食感が楽しめます。 鶏肉の中でも特に脂ののった部位の一つで、その旨味は格別です。
  • せせり(首肉):
    鶏の首周りの肉です。 鶏は首をよく動かすため、この部位の肉は身が引き締まっており、弾力のあるプリプリとした食感が特徴です。 脂も適度についているため、旨味が強くジューシーな味わいが楽しめます。

初心者必見!ホルモンを美味しく食べる焼き方のコツ

せっかくの美味しいホルモンも、焼き方を間違えてしまうと硬くなったり、焦げ付いたりしてしまいます。部位ごとの特徴を知り、ちょっとしたコツを押さえるだけで、ホルモンの美味しさは格段にアップします。ここでは、初心者の方でも失敗しない、ホルモンの基本的な焼き方をご紹介します。

焼く順番は「皮側」からが鉄則

シマチョウやマルチョウなど、皮と脂身があるホルモンは、必ず皮側(ツルツルした面や縞模様のある面)から焼き始めるのが基本です。 先に脂身側から焼いてしまうと、大切な旨味である脂が網の下に落ちてしまい、さらに炎が上がって焦げやすくなる原因にもなります。

焼き時間の目安は、皮側を7割、裏返して脂側を3割と覚えておくと良いでしょう。 皮側を中火でじっくり焼き、キツネ色の焼き目がついてカリッとしてきたら裏返しのタイミングです。

焼き上がりの見極め方

ホルモンは赤身肉のように色がはっきりと変わらないため、焼き上がりのタイミングが分かりにくいかもしれません。 しかし、いくつかのポイントを押さえれば、ベストな食べ頃を見極めることができます。

  • 脂の色: 裏返したあと、白かった脂身が透明に変わってきたら焼き上がりのサインです。
  • 収縮: 全体が縮んで、張りが出てきたら食べ頃です。焼きすぎると硬くなってしまうので注意しましょう。
  • 弾力: トングで軽く押してみて、プリッとした弾力を感じられたらOKです。

ただし、ホルモンは生焼け厳禁です。 特に豚ホルモンは中心部までしっかりと火を通す必要があります。 不安な場合は、少し長めに焼くことを心がけましょう。

部位ごとの焼き方のポイント

ホルモンは部位によって厚みや脂の量が違うため、それぞれに合った焼き方をすることが大切です。

部位 焼き方のポイント
シマチョウ・マルチョウ 皮側からじっくり焼き、脂が溶け出さないように注意する。脂側はさっと炙る程度でOK。
ミノ 硬い部位なので、焼きすぎるとゴムのように硬くなる。強火で短時間で焼き上げ、表面に焼き色がついたらすぐに食べるのがおすすめ。
レバー 焼きすぎるとパサパサになり、風味が損なわれる。表面の色が変わり、少し弾力が出た頃が食べ頃。ただし、中心部までしっかり加熱すること。
ハツ 脂肪が少なく火が通りやすいので、焼きすぎに注意。表面をさっと炙り、角が立ってきたら食べ頃。

フライパンで焼く場合は、まずフライパンをよく熱してから、同じく皮側から焼き始めます。 焼いている途中で出てきた余分な脂は、キッチンペーパーで拭き取ると、カリッと香ばしく仕上がります。

美味しくて栄養満点!ホルモンの栄養とカロリー

「ホルモンは脂が多いからカロリーが高そう」というイメージがあるかもしれませんが、実は部位を選べばヘルシーで、美容や健康に嬉しい栄養素が豊富に含まれている食材なのです。 ここでは、ホルモンが持つ栄養価と、気になるカロリーについて解説します。

ホルモンに含まれる主な栄養素

ホルモンは部位によって含まれる栄養素が異なりますが、全体的にビタミンやミネラルが豊富です。特に、美容や健康維持に欠かせない成分がたくさん含まれています。

  • ビタミンB群: エネルギー代謝を助け、疲労回復をサポートする働きがあります。特にレバーやハツに多く含まれています。
  • 鉄分: 貧血予防に欠かせないミネラルです。特にレバーには豊富に含まれており、吸収率の良いヘム鉄なので効率的に摂取できます。
  • 亜鉛: 新陳代謝を活発にし、美しい肌や髪を保つ働きがあります。ミノやセンマイなどに含まれています。
  • コラーゲン: 肌のハリや弾力を保つ美容成分として知られています。シマチョウやマルチョウなどの腸系の部位に多く含まれています。
特にレバーは「栄養の宝庫」とも言われ、ビタミンA、ビタミンB群、鉄、葉酸などを非常に多く含んでいます。 栄養不足が気になる方にはぴったりの部位と言えるでしょう。

部位別のカロリー比較

ホルモンのカロリーは、部位によって大きく異なります。 脂の多い部位は当然カロリーが高くなりますが、赤身肉と比べると意外と低い部位も多いのです。

【牛ホルモン100gあたりのカロリー目安】

部位 カロリー
センマイ 62 kcal
レバー 132 kcal
ハツ 142 kcal
シマチョウ(大腸) 162 kcal
ミノ 182 kcal
ハラミ 321 kcal
マルチョウ(小腸) 287 kcal
ギアラ(赤センマイ) 329 kcal

(参考:各検索結果)

センマイやレバー、ハツといった部位は、焼肉で人気のカルビ(約517kcal/100g)やロース(約411kcal/100g)と比較しても非常に低カロリーです。 ダイエット中でも焼肉を楽しみたい場合は、こうした低カロリーなホルモンを選ぶのがおすすめです。

ダイエット中に食べる際の注意点

ヘルシーな部位もあるホルモンですが、食べる際にはいくつか注意したいポイントがあります。

  • 脂の多い部位は食べ過ぎない: マルチョウやギアラなど、脂が美味しい部位はカロリーも高めです。 美味しいからといって食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまうので、量を調整しましょう。
  • タレより塩を選ぶ: 甘辛いタレには糖分が多く含まれています。カロリーを抑えたい場合は、シンプルな塩やレモンで食べるのがおすすめです。
  • 野菜と一緒に食べる: サンチュやキャベツなど、野菜と一緒に食べることで、食物繊維が脂質の吸収を穏やかにしてくれます。また、満腹感も得やすくなります。

栄養満点で部位によってはヘルシーなホルモン。特徴を理解して上手に取り入れれば、罪悪感なく焼肉を楽しむことができます。

まとめ:奥深い焼肉ホルモンの世界!人気部位からお気に入りを見つけよう

この記事では、焼肉で人気のホルモン部位について、その特徴や美味しい食べ方、栄養面まで幅広くご紹介しました。

ホルモンは、シマチョウやマルチョウのようにジューシーな脂の甘みが魅力の部位から、ミノやハツのような独特のコリコリとした食感が楽しめる部位、さらにはハラミのように赤身肉に近い感覚で食べられる部位まで、非常に多種多様です。 また、牛、豚、鶏といった種類の違いによっても、味わいや食感は大きく異なります。

これまで「何だかよくわからない」とホルモンを敬遠していた方も、まずはハラミやハツといったクセが少なく食べやすい部位から挑戦してみてはいかがでしょうか。 そして、少しずつ色々な部位を試していくうちに、きっとあなただけのお気に入りのホルモンが見つかるはずです。

焼き方のコツを押さえ、部位ごとの特徴を知ることで、焼肉ホルモンの世界はさらに奥深く、楽しいものになります。ぜひ次回の焼肉では、この記事を参考に様々なホルモンを注文して、その魅力的な味わいを存分に堪能してください。

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