ジューシーで旨味あふれるサーロインステーキは、特別な日のごちそうや自分へのご褒美にぴったりのメニューです。 しかし、その美味しさの源である脂が「最近、少し脂っこいな…」と感じることはありませんか?「昔はぺろりと食べられたのに、胃がもたれるようになった」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、サーロインステーキを脂っこいと感じるのには、部位そのものの特徴から、牛肉の種類、そしてご自身の体調の変化まで、いくつかの理由が考えられます。この記事では、サーロインステーキがなぜ脂っこく感じられるのか、その原因を詳しく解説します。さらに、選び方や焼き方、付け合わせを少し工夫するだけで、脂っこさを抑え、サーロイン本来の美味しさを最後まで楽しめる方法を具体的にお伝えします。
この記事を読めば、あなたもきっと「サーロインステーキって、やっぱり美味しい!」と再認識できるはずです。
サーロインステーキが脂っこいと感じる主な理由

とろけるような食感と濃厚な旨味が魅力のサーロインステーキですが、時として「脂っこい」と感じてしまうのはなぜでしょうか。その背景には、部位そのものの特性、牛の種類、そして私たちの体調や年齢の変化など、複数の要因が関わっています。
サーロインはそもそも脂(サシ)が多い部位
サーロインは牛の腰の上部にあたる部位で、牛肉の中でも特に人気が高い高級部位の一つです。 この部位は筋肉の動きが少ないため、肉質がきめ細かく非常に柔らかいのが特徴です。 そして、その柔らかさの源となっているのが、赤身の間に網の目のように入った脂肪、いわゆる「サシ」や「霜降り」です。
このサシがサーロインのジューシーさや甘み、そして口に入れた瞬間に溶けるような食感を生み出しています。 まさにサーロインの美味しさの核となる部分ですが、脂の量が多い部位であるため、人によっては、またはその日の体調によっては「脂っこい」と感じる原因になります。 特に、サシが豊富に入った黒毛和牛のサーロインは、その傾向が強いと言えるでしょう。
和牛と外国産牛の脂質の違い
スーパーマーケットなどで見かける牛肉には、主に「和牛」とアメリカ産やオーストラリア産などの「外国産牛」があります。これらは育て方や品種が異なるため、脂の質と量にも大きな違いがあります。
一方、アメリカ産やオーストラリア産の牛肉の多くは、広大な牧草地で育てられる「グラスフェッドビーフ(牧草飼育牛)」などが主流で、赤身が中心です。 日本の和牛に比べてサシは少なく、肉本来のしっかりとした食感と旨味を味わえます。 そのため、和牛に比べて脂質が少なく、さっぱりとした味わいを好む方には、外国産牛のサーロインの方が食べやすいと感じられるかもしれません。
| 牛肉の種類 | 主な特徴 | 脂の量・質 | おすすめな方 |
|---|---|---|---|
| 和牛(黒毛和牛など) | きめ細かいサシが豊富で肉質が柔らかい。脂の甘みと香りが豊か。 | 脂が多く、融点が低い。とろけるような食感。 | 濃厚な旨味ととろける食感を重視する方。 |
| 外国産牛(アメリカ産、オーストラリア産など) | 赤身が中心で、しっかりとした肉の旨味がある。 | 脂が少なく、さっぱりしている。 | 脂っこいのが苦手で、赤身の味をしっかり楽しみたい方。 |
年齢による味覚や消化能力の変化
「若い頃は焼肉のカルビが大好きだったのに、最近はヒレやロースの方が好きになった」という経験はありませんか?実は、年齢を重ねると食の好み、特に脂に対する感じ方が変化することがあります。
ある調査によると、脂の多い料理が苦手になったと感じ始める年齢の平均は41.1歳というデータがあり、30代後半から40代前半にかけて変化を感じる人が多いようです。 これは、加齢に伴い、脂を分解する消化酵素の分泌が減少したり、胃の働きが変化したりすることが一因と考えられています。消化に時間がかかるようになり、胃もたれを感じやすくなるのです。
また、味覚そのものも変化し、若い頃に好んでいた濃厚な味わいよりも、さっぱりとした味付けや素材の味を活かした料理を好むようになる傾向があります。そのため、以前は美味しく食べられていたサーロインステーキの脂を「しつこい」「重たい」と感じるようになるのは、ごく自然な体の変化と言えるでしょう。
焼き方によって脂っぽさが変わることも
サーロインステーキの脂っこさは、調理方法、特に焼き方によっても大きく左右されます。 例えば、弱火でじっくりと時間をかけて焼くと、肉の中心まで火が通る間に脂がどんどん溶け出してしまい、ステーキ全体が脂でコーティングされたような状態になってしまいます。 これでは、食べた時に脂の重さをダイレクトに感じてしまいます。
逆に、高温のフライパンで表面を短時間で一気に焼き固めると、肉の旨味を閉じ込めると同時に、余分な脂を外に逃がすことができます。 また、焼いている最中に出てきた余分な脂をキッチンペーパーでこまめに拭き取るだけでも、仕上がりの脂っこさは格段に変わってきます。
このように、サーロインステーキが脂っこいと感じる理由は一つではありません。部位の特性を理解し、自分の好みや体調に合った肉を選び、そして調理法を少し工夫することで、サーロインステーキをより美味しく楽しむことができるのです。
脂っこさを抑える!美味しいサーロインステーキの選び方

サーロインステーキをさっぱりと美味しくいただくためには、調理前の「選び方」が非常に重要です。スーパーマーケットや精肉店で少し意識するだけで、理想の一枚に出会える確率がぐっと上がります。ここでは、脂っこさを感じさせない、美味しいサーロインステーキを選ぶための3つのポイントをご紹介します。
赤身と脂のバランスが良いものを選ぶ
サーロインステーキの魅力は、何と言っても赤身の旨味と脂の甘みの絶妙なバランスです。 脂っこさを避けたいからといって、サシが全く入っていないものを選ぶと、焼いたときに硬くなってしまい、サーロイン本来の柔らかさやジューシーさが損なわれてしまいます。
選ぶ際のポイントは、赤身の色が鮮やかな紅色で、ツヤがあることです。 古くなると黒ずんでくるため、新鮮なものを選びましょう。そして、脂身の部分は真っ白か、少しクリーム色がかったものが良質です。 赤身と脂身の境目がはっきりしているものも、新鮮な証拠です。
パックの中に「ドリップ」と呼ばれる赤い液体が溜まっているものは避けましょう。 ドリップは肉の旨味成分が流れ出てしまっている証拠であり、鮮度が落ちている可能性があります。
全体を見て、脂身が多すぎず、赤身とのバランスが取れている一枚を選びましょう。「霜降り」というと、全体が真っ白なものをイメージするかもしれませんが、さっぱりと食べたい場合は、赤身の中に細かいサシが適度に入っているものを選ぶのがおすすめです。
「サシ」の入り方をチェックするポイント
「サシ」とは、赤身の間に入っている脂肪のことです。このサシの入り方にも、美味しさを見分けるポイントがあります。
理想的なサシは、太い筋状ではなく、細かく均一に、そして全体に広がっているものです。このようなサシは、加熱した際に溶けやすく、肉全体をジューシーにしてくれます。 逆に、脂が一部分に塊で入っていると、その部分だけが極端に脂っこく感じてしまいます。
また、上質な脂は融点が低いため、ツヤがあり滑らかに見えます。 脂の表面がボソボソしていたり、凹凸があったりするものは、融点が高い可能性があり、口に残るようなしつこい脂っこさを感じる原因になることもあります。赤身だけでなく、脂の質にも注目して選んでみてください。
外国産牛(グラスフェッドビーフなど)も選択肢に
和牛の霜降り肉が少し重たく感じるようになってきた方には、外国産牛、特にオーストラリアやニュージーランド産の「グラスフェッドビーフ(牧草飼育牛)」がおすすめです。
その名の通り、牧草(grass)のみを食べて育った牛のことです。広大な土地で放牧され、自然に近い環境で育つため、ストレスが少なく、赤身が多くて脂肪が少ない肉質になります。
日本のスーパーでよく見かける和牛の多くは「グレインフェッドビーフ(穀物肥育牛)」といい、穀物飼料で育てられます。これにより、サシが入りやすく、脂の甘みが強い肉質になります。
グラスフェッドビーフは、グレインフェッドビーフに比べて脂肪分が少なく、高タンパクでヘルシーです。味わいは、肉本来のしっかりとした旨味と、わずかな牧草由来の風味が感じられ、非常にさっぱりとしています。サーロインステーキでも、和牛のような濃厚な脂っこさはなく、赤身の美味しさを存分に楽しむことができます。価格も和牛に比べて手頃なことが多いので、日常的にステーキを楽しみたい方にもぴったりです。
脂っこいサーロインをさっぱり美味しくする焼き方のコツ

美味しいサーロインステーキを選んだら、次はその魅力を最大限に引き出す「焼き方」が重要です。焼き方を少し工夫するだけで、余分な脂を落とし、旨味を凝縮させることができます。家庭のフライパンでも実践できる、脂っこさを抑えてさっぱりと仕上げるためのコツをご紹介します。
焼く前に常温に戻す重要性
ステーキを美味しく焼くための基本中の基本は、焼く前に冷蔵庫から出し、肉を常温に戻しておくことです。 冷たいままの肉を熱いフライパンに乗せると、表面だけが急激に焼けて焦げてしまう一方で、中心部はなかなか温まりません。
中心まで火を通そうと長時間焼いていると、その間に肉の旨味である肉汁が流れ出てしまい、パサパサで硬いステーキになってしまいます。さらに、必要以上に加熱することで脂も溶け出しすぎてしまい、結果的に脂っこい仕上がりになります。
焼く時間の目安は以下の通りです。
- 厚さ1.5〜2cm程度: 焼く30分〜1時間前
- 厚さ3cm以上: 焼く1時間〜1時間半前
肉の表面に水滴がつくくらいが、常温に戻ったサインです。焼く直前には、キッチンペーパーで表面の水分(ドリップ)をしっかりと拭き取ってください。 これにより、きれいな焼き色がつき、旨味を閉じ込めやすくなります。
強火で表面を焼き固め、旨味と脂を閉じ込める
家庭でステーキを焼く際の失敗で多いのが、「火加減が弱すぎて、肉に焼き色がつかない」というケースです。 じっくり焼くと、肉汁も脂もどんどん流れ出てしまいます。
ポイントは、フライパンをしっかりと予熱し、強火で一気に表面を焼き固めることです。 煙が少し出るくらいまで熱したフライパンに牛脂か油をひき、ステーキを入れます。片面にこんがりとした美味しそうな焼き色がついたら(約1分が目安)、裏返してもう片面も同様に焼きます。
この最初の「焼き固める」工程で、肉の表面に壁(メイラード反応による香ばしい層)ができ、内部の肉汁と旨味を閉じ込めることができます。表面を焼き固めたら、火を中火に落とし、好みの焼き加減に調整していきます。
余分な脂をキッチンペーパーで拭き取る
特にサシが多いサーロインステーキを焼いていると、フライパンにたくさんの脂が溶け出してきます。この脂をそのままにしておくと、ステーキが脂で「揚げ焼き」のような状態になり、ギトギトとした脂っこい仕上がりになってしまいます。
赤身が多い外国産牛などの場合は、逆にパサつきを防ぐために少し油を足すこともありますが、脂の多いサーロインの場合は、積極的に脂を取り除くことが美味しく仕上げる秘訣です。
ミディアムレアがおすすめな理由
サーロインステーキの焼き加減は、レア、ミディアム、ウェルダンなど好みがありますが、脂っこさを抑えつつ、肉の柔らかさを楽しみたいのであればミディアムレアがおすすめです。
ウェルダンのように中心部までしっかりと火を通しすぎると、肉のタンパク質が収縮して硬くなってしまいます。また、加熱時間が長くなる分、脂も多く溶け出し、肉汁も失われがちです。
一方、ミディアムレアは、表面は香ばしく焼けていながら、中心部はまだほんのり温かいピンク色の状態です。 この状態が、サーロインの肉質が最も柔らかく、ジューシーさを感じられる絶妙な火加減です。脂も適度に溶け出し、赤身の旨味とバランス良く絡み合います。強火で両面を1分ずつ焼き、その後中火でさらに1〜2分焼くのが目安です。
アルミホイルで休ませて肉汁を落ち着かせる
ステーキが焼きあがったら、すぐにカットしてはいけません。熱いフライパンからお皿に移し、アルミホイルをふんわりとかぶせて、焼いた時間と同じくらいの時間(2〜5分)休ませましょう。
焼いている最中、肉汁は熱によって肉の中心に集まっています。この状態でカットしてしまうと、せっかく閉じ込めた旨味たっぷりの肉汁が一気に流れ出てしまいます。
肉を休ませることで、興奮状態にあった肉の繊維が緩み、中心に集まっていた肉汁が全体に均一に行き渡ります。 これにより、どこを食べてもジューシーで、しっとりと柔らかいステーキに仕上がります。この「休ませる」工程は、ステーキを美味しくするための最後の重要なステップです。
脂っこさを和らげる!相性抜群の付け合わせとソース

サーロインステーキの脂っこさを感じさせず、最後まで美味しくいただくためには、一緒に食べるソースや付け合わせの存在が非常に重要です。口の中をリフレッシュさせたり、脂の消化を助けたりする食材を組み合わせることで、ステーキの美味しさが一層引き立ちます。ここでは、ステーキの脂っこさを和らげる、相性抜群の組み合わせをご紹介します。
【ソース編】大根おろし、ポン酢、ワサビ醤油
濃厚なサーロインの脂には、さっぱりとした和風のソースが驚くほどよく合います。洋食の定番であるステーキに和の要素を取り入れることで、新鮮な味わいを楽しめます。
- 大根おろしとポン酢: まさに「和風おろしステーキ」の組み合わせです。大根に含まれる消化酵素「ジアスターゼ」は、でんぷんだけでなく、タンパク質や脂肪の消化を助ける働きがあります。 ポン酢の酸味が脂のしつこさを洗い流し、大根おろしがさっぱりとした後味をもたらしてくれます。 刻んだ大葉やミョウガを加えれば、さらに爽やかな香りがプラスされます。
- ワサビ醤油: お刺身のイメージが強いですが、ワサビもステーキと相性抜群です。 ワサビ特有のツーンとした辛みが、脂の甘みを引き締め、キレのある味わいに変えてくれます。 醤油の香ばしさと相まって、肉の旨味をシンプルに楽しむことができます。上質なサーロインほど、シンプルな味付けがそのものの味を引き立てます。
【ソース編】香味野菜を使ったシャリアピンソース
「シャリアピンソース」は、玉ねぎをふんだんに使った日本生まれのステーキソースです。すりおろしたり、みじん切りにしたりした玉ねぎを飴色になるまでじっくり炒めて作るこのソースは、玉ねぎの自然な甘みとコクが特徴です。
玉ねぎの風味と醤油ベースの味付けが、サーロインの脂と見事に調和し、濃厚でありながらも後味はさっぱりとしています。 家庭でも、すりおろし玉ねぎ、醤油、みりん、酒、ニンニクなどを混ぜ合わせるだけで手軽に作ることができます。
【付け合わせ編】クレソンやルッコラなどの香味野菜
ステーキの付け合わせとして定番のクレソンには、実は理にかなった理由があります。クレソン特有のピリッとした辛みとほのかな苦みは、口の中に残った脂をリフレッシュしてくれる効果があります。
同様に、ゴマのような風味と苦みが特徴のルッコラや、爽やかな香りのベビーリーフなどもおすすめです。 これらの香味野菜をたっぷり添えることで、見た目に彩りが加わるだけでなく、ステーキの合間に食べることで口直しになり、最後まで飽きずに食べ進めることができます。オリーブオイルと塩、レモン汁などで和えたシンプルなサラダとして添えるのが良いでしょう。
【付け合わせ編】きのこのソテーや焼き野菜
きのこ類もステーキの付け合わせとして非常に優秀です。きのこは食物繊維が豊富で、脂質の吸収を穏やかにする効果が期待できます。ステーキを焼いた後のフライパンに残った肉汁ときのこの旨味が合わさることで、簡単ながらも絶品の付け合わせになります。
また、パプリカ、ズッキーニ、アスパラガス、玉ねぎなどの野菜をグリルやソテーにするのもおすすめです。 野菜の甘みや食感が、単調になりがちなステーキの味わいに変化を与えてくれます。特に玉ねぎは、加熱することで甘みが増し、ステーキとの相性も抜群です。
【飲み物編】脂を流す黒烏龍茶や赤ワイン
食事中の飲み物も、脂っこさを軽減する上で重要な役割を果たします。
- 黒烏龍茶: 特定保健用食品(トクホ)としても知られる黒烏龍茶には、脂肪の吸収を抑え、体外への排出を助けるとされる「ウーロン茶重合ポリフェノール」が多く含まれています。食事と一緒に摂ることで、サーロインの脂っこさを和らげ、食後のすっきり感をサポートしてくれます。
- 赤ワイン: ステーキと赤ワインは王道の組み合わせです。赤ワインに含まれる「タンニン」という渋み成分には、口の中の脂を洗い流してくれる効果があります。 サーロインのような脂の多いステーキには、タンニンがしっかりとしたフルボディの赤ワインが特によく合います。 ワインの酸味と渋みが、肉の旨味を引き立てつつ、後味をさっぱりとさせてくれます。
それでも脂っこいと感じたら?他のステーキ部位との比較

様々な工夫をしても、やはりサーロインの脂が重たく感じてしまう…。そんな時は、無理をせず他の部位に目を向けてみるのも一つの手です。牛肉には多種多様な部位があり、それぞれに異なる味わいや食感の魅力があります。 脂の量が少なく、赤身の旨味をしっかりと感じられる部位を知ることで、あなたのステーキの選択肢はさらに広がります。
サーロイン、ヒレ、リブロースの脂の量の違い
ステーキ用の高級部位としてよく名前が挙がるのが、「サーロイン」「ヒレ」「リブロース」の3つです。 これらは同じロース系の部位に分類されることもありますが、脂の量や肉質には明確な違いがあります。
| 部位 | 特徴 | 脂の量 (100gあたり目安) | おすすめな方 |
|---|---|---|---|
| サーロイン | きめ細かいサシが入り、柔らかくジューシー。脂の甘みと赤身の旨味のバランスが良い。 | 多い (和牛: 約42.5g) | 濃厚な味わいととろける食感を求める方。 |
| ヒレ (フィレ) | 最も運動量の少ない筋肉で、非常に柔らかい。脂肪がほとんどなく、上品な赤身の味が特徴。 | 少ない (和牛: 約15.0g) | 脂っこいのが苦手で、とにかく柔らかい肉が好きな方。健康志向の方。 |
| リブロース | サシが入りやすく、サーロインよりも濃厚でコクがある。肉の旨味が強く、風味豊か。 | 最も多い (和牛: 約54.4g) | とにかくジューシーで、肉々しい味わいを求める方。 |
一方、リブロースはサーロイン以上に脂が多く、濃厚な味わいが特徴です。 脂の旨味を存分に楽しみたい!という日にはリブロースを選ぶと良いでしょう。
赤身の旨味が強いランプやイチボもおすすめ
ヒレ肉は高級でなかなか手が出ない…という方には、お尻のあたりの部位である「ランプ」や「イチボ」がおすすめです。これらは、近年「赤身肉ブーム」で人気が高まっている部位です。
- ランプ: 腰からお尻にかけての大きな赤身肉です。 モモ肉の一種ですが、肉質は非常に柔らかく、クセがありません。 味わいはあっさりとしていながらも、肉本来の濃厚な風味をしっかりと感じられます。 脂が少ないため、冷めても硬くなりにくく、ローストビーフなどにも向いています。脂質はヒレの次に少ない部位とされています。
- イチボ: ランプのさらに下、お尻の先の部分で、一頭からわずかしか取れない希少部位です。適度にサシが入り、赤身のしっかりとした旨味と、脂の甘みの両方をバランス良く楽しめます。ランプよりも少し歯ごたえがあり、噛むほどに肉汁が溢れ出します。
部位ごとの特徴とおすすめの食べ方
ステーキとして楽しめる牛肉の部位はまだまだたくさんあります。それぞれの特徴を知り、自分好みの部位を見つけるのもステーキの醍醐味です。
| 部位 | 特徴 | おすすめの食べ方 |
|---|---|---|
| 肩ロース | 赤身と脂身のバランスが良く、濃厚な味わい。やや筋があるが、旨味は強い。 | 薄切りにしてすき焼きや焼肉、厚切りでステーキにも。 |
| モモ | 大きく分けて「内モモ」と「外モモ」がある。脂肪が少なく、赤身が中心のヘルシーな部位。 | ローストビーフ、煮込み料理、薄切りでしゃぶしゃぶなど。 |
| ミスジ | 肩甲骨の内側にある希少部位。中心に一本の筋があるが、全体的に柔らかく、とろけるような食感。 | 焼肉、ステーキ。 |
| シャトーブリアン | ヒレ肉の中央部に位置する最高級部位。「究極の赤身」と呼ばれ、柔らかさと上品な味わいは格別。 | 厚切りのステーキで、塩・コショウなどシンプルな味付けで。 |
もしサーロインが脂っこいと感じ始めたら、それは新しい美味しさに出会うチャンスかもしれません。ぜひ色々な部位のステーキに挑戦して、お気に入りの一皿を見つけてみてください。
まとめ:脂っこいサーロインステーキを工夫して最後まで美味しく

サーロインステーキの「脂っこさ」は、部位の特性や牛の種類、そして年齢による体の変化など、様々な要因によって感じられることがわかります。しかし、それはサーロインステーキの魅力が失われたわけではありません。
選び方、焼き方、そして付け合わせを少し工夫するだけで、その脂は上質な旨味と甘みに変わり、最後まで美味しく楽しむことができます。
赤身と脂のバランスが良い肉を選び、強火で表面を焼き付けて旨味を閉じ込め、余分な脂はこまめに拭き取る。そして、大根おろしや香味野菜など、さっぱりとした付け合わせを添えることで、口の中は常にリフレッシュされ、サーロイン本来の美味しさを再発見できるはずです。
もし、それでも脂が重たく感じる日があれば、ヒレやランプといった赤身の部位に挑戦してみるのも良いでしょう。この記事でご紹介したポイントを参考に、ご自身の好みや体調に合わせて、最高のステーキ体験を楽しんでください。



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