焼肉屋さんのメニューを開いたとき、ズラリと並ぶホルモンの名前に圧倒された経験はありませんか。「シロ」や「ミノ」といった名前は聞いたことがあっても、実際にどの部位でどんな味がするのか、詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。
実は、ホルモンは部位によって食感や脂の乗り方が全く異なります。噛めば噛むほど旨みがあふれるものから、お肉のようなジューシーさを味わえるものまで、そのバリエーションは驚くほど豊かなのです。
この記事では、ホルモンの種類をわかりやすく分類し、それぞれの特徴やおすすめの食べ方を丁寧に解説します。これを読めば、次回の焼肉で迷わず自分好みのホルモンを注文できるようになりますよ。奥深いホルモンの世界を一緒に覗いてみましょう。
ホルモンの種類をわかりやすく!知っておきたい基本の分類
ホルモンと一口に言っても、その範囲は非常に広いです。一般的には牛や豚の内臓全般を指しますが、焼肉店で提供される際には、大きく分けて「白いホルモン」と「赤いホルモン」に分類されることが多いのが特徴です。
まずはホルモン全体のイメージを掴んでいただくために、基本的な分類や栄養価、そして正体についてお話しします。ここを押さえておくだけで、メニューの見え方がガラリと変わるはずです。
「白物」と「赤物」の違いとは?
焼肉業界では、ホルモンをその見た目の色から「白物(しろもの)」と「赤物(あかもの)」に分けることがあります。白物とは主に、小腸や大腸、胃袋といった消化器系の部位を指します。これらは加熱すると白っぽくなり、独特の弾力や脂の甘みが楽しめるのが魅力です。
対して赤物とは、レバー(肝臓)やハツ(心臓)、ハラミ(横隔膜)など、見た目が赤く、より精肉に近い味わいを持つ部位を指します。特にハラミは見た目や食感が完全にお肉のようですが、分類上は内臓に含まれます。この違いを知っておくと、注文時のバランスが取りやすくなります。
白物は「食感や脂の旨み」を楽しみ、赤物は「濃厚な肉の味や鉄分」を楽しむものだと覚えておくと、ホルモン選びがよりスムーズになるでしょう。まずはこの2つの大きなグループを意識してみてください。
ホルモンは栄養の宝庫!意外なメリット
ホルモンは「脂っこくて太りそう」というイメージを持たれがちですが、実はビタミンやミネラルが豊富に含まれている優れた食材です。例えば、レバーには鉄分やビタミンAが凝縮されており、貧血予防や疲労回復に効果的だと言われています。
また、ホルモンには美容に嬉しい成分もたくさん含まれています。特に小腸や大腸などの部位にはコラーゲンが豊富で、肌のハリを保つのに役立ちます。さらに、精肉と比較して低カロリーで高タンパクな部位も多いため、健康を意識している方にもおすすめです。
もちろん脂の多い部位は食べ過ぎに注意が必要ですが、適度に取り入れることで体に必要な栄養素を効率よく摂取できます。美味しく食べて健康的になれるのも、ホルモンが多くの人に愛される理由の一つと言えるでしょう。
そもそもホルモンの名前の由来は?
「ホルモン」という名前の由来には、いくつかの説があります。有名なのは、大阪弁で「捨てるもの」を意味する「放るもん(ほうるもん)」から来ているという説です。昔は内臓肉を食べる習慣があまりなく、捨てられていたことからそう呼ばれるようになったと言われています。
もう一つの説は、生理学用語の「ホルモン(刺激する、呼び覚ますという意味のギリシャ語が語源)」から来ているというものです。内臓を食べると精がつく、活力が湧いてくるという意味を込めて名付けられたという、医学的な背景に基づいた説ですね。
現在ではどちらの説も親しまれていますが、いずれにせよ、かつては貴重な栄養源として見直され、今では焼肉の主役級の存在になりました。名前の由来に思いを馳せながら食べると、より一層味わい深く感じられるかもしれません。
ホルモンを注文する際のポイント
1. 初心者は「赤物(ハラミやハツ)」から挑戦するのがおすすめ
2. 脂の甘みを楽しみたいなら「白物(マルチョウやシマチョウ)」をセレクト
3. 栄養バランスを考えるなら「レバー」を1皿加える
噛むほどに旨い!胃袋系ホルモンの代表的な種類
牛には4つの胃袋があることをご存知でしょうか。焼肉で提供される「胃」のホルモンは、この4つの部屋それぞれで名前が異なり、食感や見た目も全く違います。これらはいわゆる「白物」の代表格であり、ホルモン通に非常に人気の高い部位です。
ここでは、牛の第1胃から第4胃まで、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。見た目が特徴的なものが多いので、一度覚えると次からは一目で判別できるようになります。
第1胃:ミノ(一番人気のコリコリ食感)
牛の第1胃である「ミノ」は、4つの胃の中で最も大きく、肉厚で弾力があるのが特徴です。名前の由来は、広げた形が昔の雨具である「蓑(みの)」に似ていることから来ています。非常に歯ごたえが良く、噛むたびに淡白ながらも上品な旨みが広がります。
特に肉厚な部分は「上ミノ」と呼ばれ、貝柱のような食感を楽しめる高級部位として扱われます。クセが少なく、ホルモン特有の臭みもほとんどないため、初心者の方でも非常に食べやすい部位です。包丁で細かく切れ目が入れてあることが多く、それがタレとよく絡んで絶品です。
焼き加減は、表面がキツネ色になり、少し反り返ってきたくらいが食べごろです。焼きすぎると硬くなってしまうので、コリコリとした食感が残る程度に火を通すのが美味しく食べるコツと言えるでしょう。
第2胃:ハチノス(見た目がユニークな部位)
第2胃の「ハチノス」は、その名の通り表面が蜂の巣のような六角形の模様をしているのが特徴です。イタリア料理の「トリッパ」としても有名な部位ですね。下処理として丁寧に茹でられていることが多く、独特の弾力がありながらも、しっとりとした柔らかさを併せ持っています。
ハチノス自体にはそれほど強い味はありませんが、その独特の形状のおかげでタレやスープがよく絡みます。噛むとじゅわっと染み込んだ旨みがあふれ出し、他の部位にはない不思議な食感を楽しむことができます。コラーゲンも豊富に含まれており、女性にも人気の高い部位です。
焼肉では、味噌ダレで味付けされていることが多いです。表面をカリッと焼くことで、中のモチモチ感とのコントラストが生まれ、より一層美味しくいただけます。見た目のインパクトに驚くかもしれませんが、味は非常にマイルドで親しみやすいですよ。
第3胃:センマイ(さっぱりとした味わい)
第3胃の「センマイ」は、布が何枚も重なったような見た目をしており、その数が多いことから「千枚(せんまい)」と名付けられました。見た目は灰色っぽく、少しザラザラしていますが、味は非常に淡白でさっぱりとしています。脂分がほとんどないため、ダイエット中の方にも最適です。
焼いて食べるのはもちろんのこと、「センマイ刺し」として生に近い状態で提供されることも多い部位です。酢味噌やチョジャン(韓国の辛味調味料)をつけて食べると、その独特のシャキシャキとした食感が癖になります。臭みも少ないため、おつまみ感覚でパクパク食べられます。
焼いて食べる場合は、焼きすぎると水分が抜けて小さくなってしまうので注意が必要です。表面の水分が飛んで、少しチリチリとしてきたらすぐに食べるのがベストです。ホルモンの脂が苦手な方でも、センマイなら美味しく食べられるという声もよく聞きます。
第4胃:ギアラ(濃厚な脂とコク)
第4胃の「ギアラ」は、別名「赤センマイ」とも呼ばれます。他の3つの胃とは異なり、本来の胃に近い働きをする部位であるため、赤みがかっていて脂がしっかり乗っているのが特徴です。名前の由来は、米軍基地で働いていた人が報酬(ギャラ)としてこの部位を貰っていたからという面白い説があります。
食感は非常に弾力があり、噛み応え十分です。しかし、噛めば噛むほど濃厚な旨みと脂の甘みが出てくるため、お酒のつまみやご飯のお供として最高です。白物ホルモンの「食感」と、赤物ホルモンの「コク」を同時に味わえる贅沢な部位と言えます。
しっかりとした厚みがあるため、強火で表面をこんがりと焼くのがおすすめです。脂が滴るくらいまで焼くと、表面の香ばしさと中のジューシーさが際立ちます。脂のノリが良いので、サンチュなどに巻いてさっぱりと食べるのも一つの楽しみ方です。
これぞ王道!腸系ホルモンの種類と美味しさの秘密
焼肉店で「ホルモン」とだけ注文した際に出てくることが多いのが、この腸系の部位です。プルプルの脂がたっぷりと乗った小腸や、弾力のある大腸は、まさにホルモンの代名詞と言っても過言ではありません。脂の甘みを存分に堪能できる、満足度の高いカテゴリーです。
ここでは、特に人気が高い「マルチョウ」と「シマチョウ」、そして少しマニアックな「テッポウ」について詳しく見ていきましょう。同じ腸でも、部位によって脂の量や食感が驚くほど変わります。
マルチョウ(脂の甘みが爆発する小腸)
「マルチョウ」は牛の小腸のことで、筒状のまま裏返して提供されるのが一般的です。そのため、中の甘い脂が外に逃げ出さず、焼き上がるとパンパンに膨らんで丸い形になります。噛んだ瞬間に口の中で脂が「ジュワッ」と弾ける感覚は、マルチョウでしか味わえない醍醐味です。
脂が非常に多いため、甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。しかし、上質な脂は意外としつこくなく、口の中で溶けてなくなります。コラーゲンが最も豊富な部位の一つでもあり、肌に嬉しい成分をたっぷり摂りたいときにも選ばれます。皮の部分は薄く、噛み切りやすいのも魅力です。
焼くときは、脂が落ちて火が上がりやすいため注意が必要です。表面の皮がきつね色になり、中の脂が透き通ってきたら食べごろです。あまり焼きすぎると、せっかくの脂が全部溶け出してしまうので、ふっくらとした状態を逃さないようにしましょう。
シマチョウ(縞模様が目印の大腸)
「シマチョウ」は牛の大腸の一部で、表面にシマシマの模様があることからその名がつきました。別名「テッチャン」とも呼ばれ、焼肉の定番中の定番です。マルチョウに比べると脂は適度で、その分皮の厚みが増し、しっかりとした噛み応えを楽しむことができます。
噛むごとに皮の旨みと脂の甘みがバランスよく混ざり合い、これぞホルモンといった満足感を味わえます。脂のしつこさがマルチョウよりも控えめなので、たくさん食べても飽きにくいのが特徴です。丁寧に下処理されたシマチョウは臭みがなく、非常にクリーンな味わいになります。
焼き方のコツは、まず「皮目」から焼くことです。皮をしっかり焼いて焼き色をつけ、仕上げに脂の方をさっと炙る程度にすると、香ばしさとジューシーさを両立できます。皮がパリッとした食感になると、より一層美味しさが引き立ちます。
テッポウ(筋肉質で噛み応え抜群の直腸)
「テッポウ」は牛や豚の直腸にあたる部位です。開いた形が鉄砲の銃身に似ていることからそう呼ばれています。腸の中でも特に筋肉が発達している場所なので、脂分は少なく、非常に強い弾力を持っているのが特徴です。噛んでも噛んでもなくならない、力強い食感が魅力です。
味は淡白ですが、噛みしめるほどに凝縮された肉の旨みがじわじわと出てきます。どちらかというと脂を楽しむよりも「食感と旨み」をじっくり楽しむ通向けの部位と言えるでしょう。お酒との相性も抜群で、特にビールやハイボールによく合います。
火が通りにくい部位なので、弱火から中火でじっくりと時間をかけて焼くのが正解です。表面が少し焦げるくらいまで焼くと、香ばしさが増して噛み切りやすくなります。通好みの深い味わいを、ぜひ一度体験してみてください。
小腸(マルチョウ)と大腸(シマチョウ)の大きな違いは「脂の付き方」です。マルチョウは中に脂が詰まっており、シマチョウは片面に脂がついているのが一般的です。脂のジューシーさを重視するならマルチョウ、食感とのバランスを重視するならシマチョウを選びましょう。
お肉に近い満足感!赤物ホルモンの種類と魅力
「ホルモンは好きだけど、あまり脂っこいのは苦手」という方にぴったりなのが、赤物(あかもの)と呼ばれる内臓部位です。これらは見た目もお肉に近い赤色をしており、味わいも精肉に非常に似ています。鉄分やビタミンが豊富で、ヘルシー志向の方にも選ばれています。
ここでは、焼肉で大人気の「ハラミ」や「レバー」、そして意外な伏兵である「ハツ」など、赤物ホルモンの代表選手をご紹介します。これらを知ることで、焼肉のレパートリーがぐっと広がります。
ハラミ・サガリ(内臓とは思えない肉質)
焼肉メニューの定番である「ハラミ」ですが、実は農林水産省の分類上は内臓肉に含まれます。部位としては牛の横隔膜にあたります。赤身肉のような見た目をしていますが、実際には筋肉ではなく内臓の組織であるため、非常に柔らかく、脂の乗りも程よいのが特徴です。
ハラミの中でも、背中側を「ハラミ」、肋骨側を「サガリ」と呼び分けることもあります。どちらも濃厚な肉の旨みが楽しめますが、サガリの方がより脂が少なく、さっぱりとした味わいであることが多いです。カルビよりも低カロリーで、かつお肉を食べている満足感がしっかり得られるため、老若男女問わず愛されています。
焼き方は、基本的には精肉と同じように表面を強火でさっと焼き、肉汁を閉じ込めるのが理想です。焼きすぎると硬くなってしまうので、ミディアムレアくらいの状態でいただくのが最も美味しい食べ方です。タレでも塩でも美味しくいただけます。
レバー(濃厚でとろける栄養の宝庫)
「レバー」は牛の肝臓で、内臓肉の中でも特に栄養価が高いことで知られています。独特の甘みとねっとりとした食感が特徴で、鮮度の良いレバーは臭みが少なく、口の中でとろけるような味わいを楽しめます。鉄分が非常に多いため、貧血気味の方や体力をつけたいときには欠かせません。
苦手意識を持つ方もいる部位ですが、下処理と鮮度が良ければ驚くほど食べやすいものです。焼く際は、表面をしっかり焼き固めることが重要です。中心までしっかり火を通す必要がありますが、焼きすぎるとパサパサになってしまうため、表面の色の変化をよく観察しましょう。
ごま油と塩で食べるのが定番ですが、味噌ダレで濃厚に味付けされたレバーもご飯が進みます。新鮮なレバーは角が立っており、ツヤがあるのが特徴です。お店で見かけた際は、ぜひその鮮度にも注目してみてください。
ハツ(サクッとした独特の食感)
「ハツ」は牛の心臓で、名前は英語の「Hearts(ハーツ)」が訛ったものです。心臓は一生動き続ける筋肉の塊なので、脂がほとんどなく、非常にきめ細やかな筋繊維を持っています。食感は非常に独特で、噛むと「サクッ」とした歯切れの良さを感じることができます。
味は非常に淡白でクセがなく、赤身肉の旨みが凝縮されています。脂っこいホルモンが続いた後のリセットとしても最適で、焼肉のコースでも中盤以降に重宝される部位です。ビタミンB1やB2、鉄分も豊富に含まれており、非常にヘルシーな一品と言えるでしょう。
火の通りが早い部位なので、強火で表面の色が変わる程度にさっと焼くのがおすすめです。焼きすぎると硬くなりすぎてしまうため、注意が必要です。塩とわさびや、レモン汁でさっぱりと食べると、ハツ本来の旨みが際立ちます。
マメ(腎臓の濃厚な風味)
少し珍しい部位ですが、「マメ」は牛の腎臓を指します。形が空豆に似ていることからそう呼ばれています。レバーに少し似た風味がありますが、より弾力があり、特有のコクがあるのが特徴です。丁寧に下処理をしないとクセが出やすい部位ですが、好きな人にはたまらない通好みの味です。
ビタミン類が豊富で、特にフランス料理などでも重宝される食材です。焼肉として食べる場合は、濃いめの味噌ダレなどで味付けされていることが多いです。しっかり焼くことで香ばしさが加わり、独特の風味が和らいで旨みが引き立ちます。
ホルモンの奥深さを知りたい方は、ぜひ一度試していただきたい部位です。他では味わえない濃厚さと弾力のハーモニーを楽しむことができます。メニューで見かけたら、そのお店の「ホルモンへのこだわり」を感じる指標にもなるでしょう。
赤物ホルモンの焼き方の秘訣
・ハラミ:強火で表面を焼き、肉汁を閉じ込める(焼きすぎ厳禁)
・レバー:表面をしっかり焼き、中はしっとり仕上げる
・ハツ:さっと炙る程度で、サクッとした食感を活かす
通も納得!希少なホルモンの種類と楽しみ方
定番の部位以外にも、焼肉の世界には魅力的な希少部位がたくさん存在します。これらは一頭の牛からわずかしか取れないため、提供しているお店が限られていることもありますが、その分驚きのある食感や味わいに出会えます。ホルモン選びの幅を広げるために、ぜひ覚えておきましょう。
ここでは、軟骨系のコリコリ食感から、他では味わえない特殊な部位までをピックアップしました。これらを注文できれば、あなたも立派なホルモン通の仲間入りです。
ウルテ(喉の軟骨、驚異の食感)
「ウルテ」は牛の喉にある気管の軟骨です。非常に硬い部位であるため、格子状に細かく包丁を入れて(叩いて)提供されるのが一般的です。その食感はとにかく「コリコリ」を通り越して「ガリガリ」に近いほどのインパクトがあります。噛む楽しさを追求したい方には最高の部位です。
味自体は非常にシンプルでクセがなく、主に食感を楽しむための部位と言えます。細かく切れ目が入っていることで、タレがよく絡み、噛むたびにタレの味と軟骨の風味が口の中に広がります。おつまみとしては最高峰の満足度を誇ります。
焼く際は、表面が焦げるくらいまでじっくり焼くと、軟骨の香ばしさが増してさらに美味しくなります。一気にたくさん焼くのではなく、数切れずつ網に乗せて、自分好みのカリカリ具合に育てるのがウルテの楽しみ方です。
コリコリ(心臓の付け根、血管の部位)
その名の通り「コリコリ」とした食感が特徴のこの部位は、牛の大動脈です。別名「ハツモト」とも呼ばれます。イカの軟骨に近いような、独特の弾力と歯切れの良さが持ち味です。脂はほとんどなく、非常にクリーンな味わいなので、いくらでも食べられてしまいます。
真っ白な見た目が美しく、焼き上がると少し縮んでさらに食感が強まります。噛み切る際の「プチッ」とした感覚が心地よく、クセになります。こちらもウルテ同様、食感をメインに楽しむ部位ですが、淡白な中にもほのかに貝類のような旨みを感じることができます。
味付けは塩でもタレでも合いますが、シンプルに塩コショウで焼いて、レモンを絞って食べるのがおすすめです。口の中をさっぱりさせたい時や、お酒の合間の口直しとしても非常に優秀な役割を果たしてくれます。
コブクロ(子宮、独特のプチプチ感)
「コブクロ」は主に豚の子宮にあたる部位です。非常に細い管のような形をしており、見た目は白くてツルッとしています。最大の特徴は、噛んだ時の「プチッ」「シャキッ」とした歯切れの良さです。全く脂がないため、非常にヘルシーでさっぱりとした味わいです。
鮮度が命の部位であり、新鮮なコブクロは臭みがなく、透き通ったような旨みがあります。焼肉以外では「コブクロ刺し」としても人気があります。茹でて冷やしたコブクロを、ピリ辛のタレで和えたものは、一度食べると止まらなくなる美味しさです。
焼いて食べる場合は、中まで火を通しつつも、硬くなりすぎないタイミングを見極めるのがポイントです。少し表面が膨らんできたら食べごろ。淡白な味なので、ニンニクの効いたタレや、スパイシーな味付けと非常によく合います。
ホルモンの種類をわかりやすく学んで焼肉を極めるまとめ
ここまで、焼肉で楽しめるホルモンの種類をわかりやすく解説してきました。最後に、今回のポイントを簡潔に振り返ってみましょう。
ホルモンは大きく分けて、胃や腸などの「白物」と、ハラミやレバーなどの「赤物」に分類されます。脂の甘みを存分に楽しみたいならマルチョウやシマチョウ、食感を重視するならミノやウルテ、お肉に近い満足感を求めるならハラミやハツといったように、その日の気分や好みに合わせて選べるのが大きな魅力です。
部位ごとの特徴をまとめると、以下のようになります。
| 部位カテゴリー | 代表的な名前 | 楽しみ方のポイント |
|---|---|---|
| 胃袋系 | ミノ、ハチノス | 独特の弾力と淡白な旨みを楽しむ |
| 腸系 | マルチョウ、シマチョウ | とろける脂の甘みとコラーゲンを堪能 |
| 赤物系 | ハラミ、レバー、ハツ | 濃厚な肉の旨みと豊富な栄養を摂取 |
| 食感・希少系 | ウルテ、コリコリ | 他では味わえない驚きの食感に挑戦 |
ホルモンは単なる「内臓」ではなく、それぞれが個性豊かな魅力を持った素晴らしい食材です。焼き方一つをとっても、皮目から焼くのか、表面をさっと炙るのかといったこだわりが、美味しさをさらに引き立ててくれます。
次に焼肉店へ行く際は、ぜひこの記事を思い出して、今まで頼んだことのない部位にも挑戦してみてください。きっと、新しいホルモンの美味しさに出会えるはずです。自分だけのお気に入りの部位を見つけて、より深く、楽しい焼肉の時間を過ごしてくださいね。



